現役ドラッグストア管理栄養士が解説する登録販売者資格と受験方法

体験談
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ドラッグストア管理栄養士は、年々増加傾向にあります。
これは日本国民の健康意識が高まったり、政策が推進されているからです。
この記事を見ているあなたもドラッグストア管理栄養士に興味があるのではないでしょうか?

私は現在ドラッグストア管理栄養士として働いています。
しかし、就活中や入社時はイメージが湧きにくく、とても困りました。
特に悩みのタネだったのが「登録販売者」の資格を取ること。
どんな資格かもわからないし勉強方法もわからず途方にくれていました。
サクッとわかりやすく説明して欲しいですよね。

そこで今回この記事では、登録販売者資格とはなんなのか?を解説します。
管理栄養士の私目線でわかりやすく解説するのでぜひ読んでみてくださいね。
勉強方法についてはこちらの記事で解説しています。
こちらもぜひ読んでみてくださいね。

ぜひ最後まで記事を読んで、素敵なドラッグストア管理栄養士への一歩を踏み出しましょう!

登録販売者資格とは

まずは登録販売者とは何か知りましょう。

登録販売者(とうろくはんばいしゃ)は、2009年(平成21年)の規制改革で改正された医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(改正薬事法)、で新設された一般用医薬品販売に関わる資格である。

wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BB%E9%8C%B2%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E8%80%85

大まかに言うと、お薬を売ることのできる資格です。
でも、薬の専門家というと薬剤師というイメージがありますよね。
なぜ薬剤師がいるのに登録販売者が新設されたのでしょうか。

国家試験の勉強で「近年医療費が増大している」というのは聞いたことがあるでしょうか?
この流れを受けて、厚生労働省ではセルフメディケーションを推奨しています。
これは『専門家でなくても自分の身体は自分で守りましょうね』という考え方です。

つまり登録販売者資格はセルフメディケーションを進めるために生まれたと考えられます。
薬剤師はどちらかというと病院にいるイメージですよね。
ドラッグストアなどで売っている危険性の低いお薬を扱える人が登録販売者です。

他のものに置き換えて考えると少し簡単です。
栄養士も、管理栄養士と栄養士がありますよね。
薬剤師は管理栄養士のイメージです。
大学でしっかり専門知識を学び厚労省により認定されます。

そして登録販売者は栄養士のイメージです。
利用する人により近い存在ですよね。
都道府県知事により任用されます。

薬剤師と登録販売者では売れる薬の種類も異なります。
薬にはお医者さんの処方箋が必要な医療用医薬品と、不要な一般用医薬品があります。
一般用医薬品の中でも、買う人への情報提供の必要性の程度によって分類されています。

より情報提供が必要だとされるお薬は薬剤師しか売れません。
それほど必要ではない(全く不要ではない)と考えられるものは登録販売者も売れます。

厳密には、登録販売者の受験勉強のときに勉強します。
現段階ではこのくらいまで押さえておくと十分ですよ。

登録販売者には研修中と管理者がある

登録販売者は、栄養士みたいな立ち位置、ということはわかりましたか?
情報提供の必要度の低いお薬を売れるお薬の専門家です。

そんな登録販売者には、2つの立場があります。
というより、経験によって同じ登録販売者でもできることが異なるのです。
これからその点について詳しく解説していきます。

登録販売者の研修期間とは

登録販売者資格に合格すると薬を売れるようになります。
しかし、定められた期間は研修中であり、1人で店舗に立つことができません。
1人で第2類、第3類の薬を売るようにはなれないのです。

合格してすぐだと、薬の知識は資格の勉強で使ったもののみですよね。
そんな登録販売者なりたての人にお薬のことを聞くのはお客様からすると不安です。
逆に自分自身も不安が付きまといますよね。

登録販売者の研修期間とは、実務の見習い期間、勉強期間のようなものです。
管理栄養士でいうと、国家試験前に授業でいく臨地実習のようなものです。
栄養士として実習にはいきますが、行った先の栄養士の方にききながら実習を行いますよね。

それと同じようなイメージで、働きながら実際の知識を蓄えていきます。

登録販売者管理者とは

登録販売者として1人で売り場に立つためには、登録販売者の管理者にならなければなりません。
これは試験を受けてなる、というものではなく、実務経験がみられます。

直近5年間で2年分の実務経験が必要です。
ここで注意したいのが、2年分とは1か月に80時間以上実務又は業務に従事した場合を言います。
5年以内であれば連続していなくてもokというところがミソです。

登録販売者に合格した人の実務経験には、3パターンが考えられます。

登録販売者に合格した人の実務経験
  1. 2年分働いてるパターン
  2. 実務経験が2年分に満たないパターン
  3. 実務経験がないパターン

これらについて、少し詳しく解説します。

1.すでに直近5年間で2年分の実務経験があるパターン

1つ目は、すでに直近5年間で2年分の実務経験があるパターンです。

登録販売者の試験前からドラッグストアなどで働いていた場合がこれに当たります。
管理栄養士なら、大学に通いながらアルバイトをしている場合が多いでしょう。
栄養士を持ってドラッグストアで働きながら国家試験を目指している場合も当てはまります。

このような状況で直近5年間に2年分の実務経験があるとすぐに管理者になれます。
合格後すぐに薬を販売したり、売り場にひとりで立つことができます。

2.実務経験があるものの直近5年間で2年分の実務経験がないパターン

2つ目は、実務経験があるものの直近5年間で2年分の実務経験がないパターンです。

この場合は、一般従事者として働いていた期間と登録販売者の研修中期間を合算して2年分になるようにします。
合計で24ヶ月になるようにし、これは連続していなくても大丈夫です。

「以前、Aドラッグストアに働いていたが既に退職し、現在はBドラッグストアで働いている」

という場合には、Aドラッグストアに実務証明書を発行してもらいます。
企業は、発行を申し出られた場合に発行する義務があります。

3.実務経験が全くないパターン

3つ目は、実務経験が全くないパターンです。
これは、「資格取得してからドラッグストアで働く」といった場合に当てはまります。

この場合は初めて勤まる店舗の所在地に登録申請を行います。
そして研修中の登録販売者としての勤務がスタートします。
この後2年分働けば、晴れて管理者になれるということです。

パート・アルバイトでも要件を満たせば管理者になれます。
ですが、時間数が月80時間を超えないと研修期間と認められないので注意が必要です。

登録販売者の受験資格や方法は

ここからは、登録販売者の受験に関わる内容を解説します。
いくら受験したいという気持ちが強くても、手続きなどを忘れると受験できません。
知人の失敗談も交えつつ解説しますので、しっかり読んでくださいね。

受験資格

登録販売者資格の受験資格に制限はありません

2015年以前は、学歴や年齢などの制限がありました。
しかし2015年に撤廃され、現在では受験資格に制限はありません。
過去に書かれた書籍やネット記事には制限があると書かれていることもあるため注意が必要です。

実務経験についても制限がありません
ただし、店舗管理者になるためには実務経験が必要なんでしたね。
以下に詳しく解説していますのでご覧ください。

店舗管理者になるための実務経験についてはコチラから

開催時期

登録販売者の資格試験は各都道府県が行なっています。
そのため開催時期が8月下旬から12月中旬と地域によって大きく異なります。
「〇〇(都道府県名) 登録販売者」と検索してみることをお勧めします。

受験までの大まかなスケジュールは以下のようになっています。

時期内容
受験日のおおよそ3ヶ月前試験日程・試験会場等の公式発表
受験日のおおよそ2ヶ月前試験申し込み期日
8月下旬から12月中旬受験当日

提出物の不備があり申し込みができない場合があるため、早めの準備が必要です。

受験申し込み

受験申し込みの書類の詳細については、各都道府県に問い合わせる必要があります。

ここでは、北海道札幌市で受験する場合を例に紹介します。
「北海道 登録販売者試験」と検索すると以下のようなページが見つかります。

令和元年度登録販売者試験の実施について

提出書類についての説明がありますので、これに従って申し込みをします。
北海道のように、都道府県によっては申込書をインターネットで手に入れられる自治体もあります。
しかし一方で、直接受け取ったり郵送で受け取ったりしなければならない自治体もあります。

ギリギリに手続きを進めてしまうと間に合わない場合もありますので注意が必要です。

知人は申し込み期日ギリギリに手続きを進めた受験者のひとりでした…
当然申し込みには間に合わず、受験手数料はいかなる場合も返金されません。
皆さんも申し込みは直前にならないように気をつけましょうね。

合格ラインと難易度

気になる合格ラインと難易度を見ていきましょう。

まずは合格ラインです。
合格ラインには2つの得点率に関する条件があります。

登録販売者試験の合格ライン
  • 各章4割または3.5割以上の得点(都道府県により異なる)
  • 原則として全体の7割以上の得点(120点中84点程度)

1つ目は、各章の得点率です。
登録販売者試験は5章に分けれています。
詳しい出題内容は後述しますが、全てで基準以上を得点しなければなりません。

このことにより難易度が高く感じるかもしれません。
しかし、苦手な章は最低ラインの得点のみクリアし、得意な章でそれを補うという考え方もあります。
バランスよく勉強することが大切ですが、こういった作戦も覚えておきましょう。

2つ目は、全体の得点率です。
「原則7割」となっているのは、試験の開催が都道府県毎であることが関係しています。
開催年や地域によって難易度に差が出ないように調整できるようになっているのです。

なので、「84点程度」とは記載しましたが必ずというわけではありません。
全体の7割以上の得点率だった人が極端に少ない場合、引き下げられることも考えられます。
ただし今までに引き下げられた例がないので、しっかり勉強して臨むのが良いでしょう。

次に難易度です。
登録販売者試験は都道府県毎の開催でしたね。
そのため、日程が異なり試験問題も都道府県毎に作成されます

そのため難易度も異なってきます。
あまりに大きなムラができないように厚労省から試験作成に関する手引きが発表されています。
その他様々な工夫がされていますが、開催地により合格率が大きく異なるのが事実です。

平成30年度に行われた試験の結果を例にとって説明します。
合格率が最も高いのは北海道で58.6%です。
逆に合格率が最も低いのが福井県で19.5%です。

その差は39.1%も開いています。
この原因の1つに、都道府県により問題の傾向が異なることが考えられます。
自分の受験する地域の過去問などから傾向を掴み、確実に得点することが重要です。

都道府県毎の詳しい数値はこちらをご覧ください。
(厚生労働省のHPに飛びます。)

登録販売者試験の内容

登録販売者の試験は全部で120問です。
配点は1問1点で、総合得点が7割以上、かつ、各試験項目の得点が3割5分以上の場合に合格です。

ここからはその試験の内容はどのようなものなのか具体的に紹介していきます。
勉強方法についてはコチラの記事で紹介していますので参考にしてみてくださいね!

登録販売者試験の内容

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)

第1章は、医薬品に共通する特性と基本的な知識です。

お薬を扱う上で知っておかなければならない基本的なことになります。
ただし、管理栄養士国家試験の第1章「社会・環境と健康」などに近い内容も出題されます。

第2章 人体の働きと医薬品(20問)

第2章は、人体の働きと医薬品です。

管理栄養士国家試験の第2章「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」に似た内容です。
受験時に人体分野が得意だった人は飛ばしても良いと言えます。
苦手だった人は、しっかりと覚え直す必要があるでしょう。

第3章 薬事に関する法規と制度(20問)

第3章は、薬事に関する法規と制度です。

これらに関する内容が出題されます。
慣れていないと覚えることが多いと感じるかもしれません。
しかし実務に直結する法律遵守など、必ず覚えておかなければならない内容です。

社会科や暗記ものが得意な人はラッキーな章ですね。
逆に覚えるのが苦手な人は、根本から丁寧に覚えていくと良いでしょう。

第4章 主な医薬品とその作用(40問)

第4章は、主な医薬品とその作用です。

40問の出題があり、かなりのボリュームです。
登録販売者の実務に直接関わってくる薬に関する内容になっています。
主に人体の働きと薬の相互の作用を勉強します。

「なんという薬がどういう効果を発揮するのか」を学びます。
もちろん副作用についても勉強するので、重要な章です。
聞きなれない単語が続くので丁寧に勉強し、確実に知識にしてほしい章です。

第5章 医薬品の適正使用と安全対策(20問)

第5章は、医薬品の適正使用と安全対策です。

適正な情報をお客様へ提供するために欠かせない知識がつまった章です。
副作用等による健康被害の救済や安全対策などが出題されます。
お客様の立場で、寄り添った接客を行う上ではスルーできない章となっています。

まとめ

今回は、管理栄養士の目線で登録販売者について解説しました。
ざっくりと概要を解説しましたが理解できたでしょうか?

ちなみに、具体的な勉強方法についてはこちらの記事で解説しています。
こちらもぜひ読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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